2011年、阪堺電軌我孫子道(2011/6/25)


▲我孫子道車庫にて、許可を得て撮影(2011/6/25)

営業担当だった当時、大阪出張明けの翌日に大好きな阪堺電車に乗りに行きました。
恵美須町から浜寺駅前まで乗った後、我孫子道まで戻りました。我孫子道には阪堺電車の車庫がありますので、あわよくば柵の外から電車、特に旧型車が撮影できないかという思いがあったのです。

しかしその後、思わぬ喜びが待っていました。我孫子道駅では売店で鉄道グッズを売っているのを知っていましたから、マグネットの行先方向板などを買い求めたのです。
その際、おばちゃんから「お兄さんも見学?」って聞かれたので、もしやと思い「見学って?車庫見学できるんですか?」と聞いてみたら手続き方を教えてくれたんです。昔だったらいざ知らず、この世知辛い世の中、車庫見学をさせてくれるなんて!

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▲水戸黄門の印籠よろしく、これさえあれば無敵デス!

出張帰りのスーツ姿にビジネスバッグ。ちゃんとした格好だったのが良かったのかもしれません。業務部さんで無事手続きを行いまして、意気揚々と車庫に入り込みます。もちろん筆者も新人の頃の職場の一つであった「とある機関区」で習った左右指さし確認を忘れずに。

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▲最初のお出迎えはこの人。デト11。

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▲この車のパンタの裏側はどうなっているのかと思いきや、電灯が。

その先に、念願の旧型電車が見えています。関西に住んでいる頃にはモ121という元大阪市電1600がおりましたが、今まだ現役の阪堺電軌モ161はそのそっくりさんでもありますね。いそいそと、しかし安全第一で庫内に足を踏み入れます。

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▲ついに出会えた、モ161。しかも、トップナンバーのモ161です。

美しい、その一言です。
昭和3年製造、戦前の少し大型の郊外電車(13mクラス)の姿を今に残す、貴重な存在です。云わば生きた化石と申せましょう。ちょうどこの時、内外装含めて南海電車の軌道線当時の姿に復元されたばかりの頃です。

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▲美しく整備された端正なお顔立ち、深い緑色と窓枠と屋根のブラウンの調和が涙ものです。

いいものを見せて貰った。もうこれだけでも十分満足なんです。
でも、せっかくの許可書、車庫の隅々まで見学しましょう。

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▲こちらはモ350。これまた大阪市電で云うところの2600に相当する車両。

いわゆる和製PCCカーが流行ったあのころ、東京都電では5501、5502、7020、大阪市電では3000というPCCカーがまじめに作られていましたが、その後はコストダウンのため伝統的な制御方式に改めた形式が作られています。

東京なら5503以降や7021以降、大阪ですと2600とかですね。南海でもモ501とういカルダン駆動の和製PCCカーが製造された後、ボディをモ501と同等としながらも、旧型車の足回りを利用したモ350が生まれたのです。
どこの都市でも同じ流れだったんですね。

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▲外にもモ161形が。モ162のサイドビューをどうぞ。

こちらは塗装のみ復元したものですね。車庫の裏手には各時代の塗装となったモ161形が多数留置されていました。もう嬉しいの何のって。

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▲同じくモ162。後ろには詳しいことはわかりませんが、各時代の塗装が。

四角い車体、深い屋根、関西の電車然としたこのスタイル。漢(オトコ)カワサキここにありですね!なんのこっちゃ!?
何故モ161形が車庫に集結しているかというと、これらの車両、非冷房ということもあり、夏場はこうしてお休みすることが多いのです。夏場に窓を全開で走る気持ち良さを知らない人が多いこの世の中です(´・ω・`)

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▲トラバーサ側(南側)から車庫の全貌を眺めてみましょう。手前はモ163。

左手に見ゆるは、立石電機(OMRON)の広告電車として一世を風靡した雲塗装。筆者の記憶では青色とオレンジ色だけだったような気もしますが、このような緑色もあったのですね!少し詳しく見ていきましょう。

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▲おなじみ雲塗装ですが、自主的なものと見えて「立石電機」とは書いてませんね。

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▲中央の両開きドア部。

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▲反対側。いつ見てもこの雲塗装、デザインjが良いですね。

阪堺電車は昔から広告べったりといった電車が多かったですが、この雲塗装の広告電車は、初めてきれいだなと思った広告電車でしたね。この方がいまだにOMURON立石電機と思い出すほどですし、文字でべたべた書くよりも印象に残るものだなと実感させられました。

ちなみに、当時東京板橋のエコーモデルのショウウインドウには、いつもホビーメイトオカの16番阪堺電気モ161(151だったか?)の雲塗装青とオレンジが飾られていて死ぬほど欲しいと思いましたが、10代の私に高価な16番ゲージは無理でした。
今、ムサシノモデルレベルの製品があれば真っ先に飛びつくんですが・・・残念ながら玩具然としたモデルしか見当たらないようです。

写真はたくさんとったのですが、長くなりますので・・・最後はコレ。

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▲元京都市電1800のモ251形モ256。まさかここで出会えるとは。

当時でも「まだあったんだー」と思うぐらいですから。
南海の川崎車と違って、先日の伊予鉄同様、ナニワ工機の柔らかさ感じさせるデザインですね。こちらも良いもの見させてもらいました。

これ以降も出張で余裕があるときは乗りに行ってましたが、さすがに車庫訪問はこの時限り。そして、この先旧型電車が現役で居られる時間も、それほど長くないのではないかと思います。
最近、とんと大阪に行く機会がなくなってしまいましたが、まだ元気走っているうちにもう一度あの戦前の電車に揺られたいものですね!
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Author:ウラタニハ
はにたらうの”ウラニハ”へようこそ!1970年代~80年代に活躍した鉄道が忘れられず模型の世界にどっぷりとハマっています。たまに実物も。更新頻度は高くないかもしれませんが、とりあえず出発進行!

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