とある貨物駅の妄想

▲おやおや、貨物駅に列車が到着したようです。
駅にトラックの出入りがあるようですね。ちょっと見に行ってみましょう。

▲先頭はデッキ付き機関車のようです!
遠目に見たところEF15なのか?EF13なのか?区別が付きにくいですね。

▲また一台、日通のトラックが。日野TC型トラック、この時代の標準的な大型トラックです。

▲おや!筆者の大好きなEF13ではないか。

▲EF1330、東芝製。
EF13というと、戦時中の極限設計とも言える凸型電気機関車として有名ですが、戦後EF58初期型のボディを譲り受けて箱型機関車となりました。乗せ換えに際しては、心皿間のサイズが100mm合わず、車体枕はりを50mm偏心して乗せたという話は有名ですが、今から見れば結構強引な改造だったように思えます。
でもこうして改良に改良を加えられた機関車の完成度は高く、戦後も長らく首都圏で活躍しました。初期のデッキ付きEF58のボディと云えば、ほぼ同時期の貨物用機関車EF15初期型と共通のボディですから、一見してEF15との見分けがつきにくいというのも納得ができますね。
このEF1330は車体高さの高い(2060mm)EF5817号機(同じく東芝製)のボディを東芝で乗せ換えたという、東芝の純潔を守った機関車です。箱型ボディへの乗せ換え工事においては、台枠と車体、施工メーカーがごちゃまぜになっておりますので、一つのメーカーに揃っているのは珍しいことではないでしょうか。

▲トラックが行き交う中、先頭部にたどり着きます。
EF15と違って、戦前の機関車の流れをくむ、がっちりとした前輪まで続く主台枠が魅力です。EF15やEF58になると主台枠は動輪部で切れてますからね・・・
それにしてもトラックの邪魔にならないよう、しばらく様子を見守りましょう。

▲民間のトラックも大忙しです。
EF13は、EF15とともに1970年代ごろまでは普通に見ることができたのではないでしょうか。当時関西に住んでいた小学生の筆者にとって、関東の祖母の家に遊びに来る時の楽しみの一つとして、めったに見られない茶色のデッキ付き機関車が独特のジョイント音を響かせて長い貨物列車を引っ張って低速で走り行く姿を観ることでした。
もちろんそれが、EF15なのかEF13なのかは分かりませんでしたけど。。。もしかしたら知らないうちにEF10も見ていたのかもしれませんね。EF10もEF13と並んで大好きな機関車の一つです。(ムサシノモデルの初期型・・・ホシイナ)

▲いよいよ出発時間が来たようです。

▲デッキ付き機関車に敬礼!
出演
●天賞堂 ブラスベーシック EF13(箱型)
●トミーテック THEトラックコレクション80 日野TC型(日本通運仕様/一般営業車仕様)
●エンドウ ワム70000
●KATO ホキ2200、ワム80000