名鉄モ510

16番鉄道模型も様々なジャンルのものが製品化されていますが、今回ご紹介するのは小型電車、路面電車の部類に属するものです。TOMIXから製品化されている名鉄岐阜市内線、美濃町線や谷汲線等で活躍したモ510型です。筆者は国鉄や私鉄の大型車両も好きですが、ことさら路面電車にはめっぽう弱い!こういう小型車両がリーズナブルなプラスチックで製品化されるのは嬉しいことですね。

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▲真っ赤な名鉄スカーレット一色の塗装に、大正から昭和初期にはやった丸窓デザインがおしゃれですね!

昔訪れた岐阜でこの電車を見た時には、白と赤のツートン(いわゆる急行色)に復刻されていましたが、筆者としてはこの赤色一色が好みでしたので、あえてこの色を選びました。

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▲黒野駅にて。

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▲黒野駅にて、モ755と。

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▲徹明町交差点を豪快に!

実は赤一色の頃には、セミスチールカー(人によっては偽スチールカーという、木造車に鉄板を張り付けただけの車体の車)のモ520という相棒とペアを組んでおり、モ510だけの編成は無かったのですが(後日訂正)稀にはあったようです(訂正ここまで)・・・TOMIXはさすがにモ520までは製品化してくれませんでしたね・・・カツミでは製品化されているのですが。

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▲そんなわけで、気分を盛り上げるために、モ510の2両編成です。

もしかしたら、赤一色から急行色に順次塗替えが進められていたころ、モ520の廃止時期が重なりますので、過渡的にこういう編成があったのではなかろうか、と思い込むようにしています。(後日訂正)というわけでこういう編成もありました!多分運用の都合だとは思うのですが、ネット上に511+512の写真がばっちり掲載されています。(訂正ここまで)

さて、このTOMIXの製品、よくぞこんなクラシカルでかわいらしい小型電車を作ってくれたものだ、と手放しで称賛したくなるような製品です。街中の電停ではステップを下げて路面電車として、街を出れば郊外電車として二役こなす当時の姿が目に浮かぶようです。

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▲金属製のパンタグラフの出来も良く、屋根上のディティールも、色を含めて雰囲気出てます。

コンパクトな車体に良く走る動力、筆者はLED室内ライト(電球タイプ)を組み込みましたが、室内の座席も表現されていて、とても良い雰囲気なのです。私的課題としては、ナンバーインレタ、これは付属のインレタを張るだけですが、まだ何番にするか迷っています。そして側面広告です。側面広告はシールが無いので、当時の写真をみてペイントブラシか何かでシールを作ろうと思うのですが、こちらが中々難しそう。当時の車体側面の鮮明なカラー写真というのが中々無いのですよね・・・

製品は実物の時代が古い順に、簡易急行色→赤一色→復刻急行色の3種類が製品化されていますのでお好みで各時代で走らせて見てはいかがでしょうか。ただ、TOMIXさん、欲を言うならモ520も製品化してくださいまし!!

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See You Again!

名鉄モ510(2)

前回ご紹介した名鉄モ510、いよいよインレタ張りに入りました。

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▲食卓の広いテーブルが臨時作業場です。

筆者がインレタ張りにあたって用意する道具類は、精密で良く切れるハサミ、セロテープ(片手でも切り取れるような、写真にあるようなしっかりした台座があるとなお楽)、ピンセット、バーニッシャー(転写するときにごしごしとこする、先の丸くなった道具)、そしてタミヤの薄め液X-20です。万が一転写に失敗したときに、最初はセロテープを張り付けて失敗したインレタを取り除きますが、それでも取れない場合に極少量綿棒などに付けてこするときれいにインレタがはがれます。今回は使いませんでしたが、用意しておくと気が楽になるというものです。(なおX-20といえど、大量に付けて強くこすると塗装面を痛める恐れがあります。ここは各自の自己責任でご利用をお願いいたします。)

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▲これがバーニッシャーというインレタを転写する道具です。模型店や画材屋などで取り扱ってます。

最近つくづく道具って大切だなと思います。以前はこのバーニッシャーの代わりに割り箸を鉛筆削りで尖らせたものや爪楊枝、インクの無くなったボールペンなどを使っていましたが、割り箸や爪楊枝は使っているうちにやわらかくなりすぎたり折れたり、ボールペンは引っかかったりで調子が悪かったですが、バーニッシャーを使うようになってから失敗確立が格段に減りました。僅かの投資で気持ちよく作業ができるわけですから、これは読者の皆様にもお勧めします。(最近の失敗原因は、むしろインレタが古くなって劣化している時などですね。)

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▲作業するときのポイントとしては、必ずインレタは必要部分だけ切り取り、このようなセロテープで固定しておくということです。セロテープの端を折っておくとスムーズに剥がせます。

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▲筆者はクリアコートなどは吹きつけませんので、付属のシートごしにバーニッシャーでごしごしとこすって仕上げます。これをやるかやらないかでも随分と強度が違いますよ!

人によっては転写後に慎重にクリアを吹き付けて固定させるかと思いますが、筆者は面倒臭がりなのでこれで済ませてしまいます。取り扱いには気をつけなければなりませんが、万が一剥がれたらまた転写すればいいか、とお気楽な考え方の持ち主です。

さて実車ですが、ウィキペディアの記述によるとモ510形は、大正15年美濃電気軌道で511~515まで5両製造され、模型のスカーレット一色、正面アルミサッシ化されたのが1972年以降、そして1988年に老朽化のため511と515がモ520形とともに廃車されました。残る512、513、514は白×赤の急行色に復元され2005年の名鉄岐阜市内等600V区間の全廃とともに運用を終了、静態保存となったことは記憶に新しいところです。筆者は悩んだ末に急行色に復元されることなく廃車された511と515へのオマージュとしてこの2車のインレタを選択しました。

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▲このようなインレタの貼り付けにくい場所も、セロテープでしっかり固定すればスムーズに転写することができます。

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▲車番が入るとやっぱりいいですねー!!生命が宿るというか、車両が生きてきます。

今回記事を書くにあたって色々調べていたら、スカーレット時代にモ520を使わない2両編成(つまりモ510どうしの2連)も運用されていたようなので、安心して連結運転を楽しめます。それにしてもこの模型の唯一の弱点は連結間が広すぎることです。模型的な急カーブに対応しているからなのですね。TOMIXオリジナルの連結器を使っているようなので、当面はこのままにするしかないようです。

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▲名古屋鉄道の書体は独特な雰囲気でカッコ良いですね。

あとは車体広告を何とかしたいのですが、どうにも良いサンプルが見つかりませんでした。Nゲージではモデモの模型にシールがあるようなので、連結間隔とともに長期課題です。それと、さらに気づいちゃいました。側面窓の保護棒もどうにかせにゃならんですね・・・これも大変そう!!

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▲というわけで、(仮)完成!赤い名鉄電車はやっぱりいいですね。

まだご紹介していませんが、名鉄車両はこれで7両目となります。後の5両はいずれまたご紹介します。

ツカサ模型の京都市電2000形

遠い昔の記憶、3~6歳ごろだったのか。とにかく1970年代前半ごろのことです。
大阪の北千里というところに住んでいたのですが、休日になると父に連れられて良く京都に出かけました。

父は特に鉄道が好きだったというワケではありませんが、子供を喜ばせようとしたのか、いつも行きは北千里から梅田まで阪急電車で、梅田から大阪駅まで行き、当時デビューしたての153系新快速(所謂ブルーライナーですね)で京都まで行きました。当時の新快速の速いこと速いこと。新大阪も通過で、東海道線をかっ飛ばしてました。当時はよほどのことがなければ冷房を入れなかったのか、窓全開にして外を見るのが好きでした。(帰りは河原町から阪急電車(特急)で十三に、千里線に乗り換えて帰宅するというパターンでした)

そもそも国鉄運賃が私鉄に比べて割高な時代で、わざわざ国鉄で京都に行く人も珍しかったと思います。今では考えにくいことですが、新快速の車内はガラガラでした。

さて、京都駅を降りると駅前には各方面に向かう市電が。少年の私は、この緑色の小さな電車が大好きだったのです。乗り込むと車内は真っ暗で、床は木、ふかふかのロングシートに窓向きに膝をついて座り、木枠の窓越しに京都の町並みを眺める。路面を走る独特の音、釣りかけ音、どれもがお気に入りでした。

降りる場所はいつも八坂神社の前、銀閣寺や哲学の道、八坂神社のあたりが好きだったようで、いつも同じ場所を散歩していました。

前置きが長くなってしまいましたが、本日はそんな亡父との思いでの電車、京都市電をご紹介します。

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▲ツカサ模型の京都市電2000形。

昨年夏に大阪に出張に行ったとき、放出のツカサ模型さん(ほんと、マンションの一室なんですよね)を訪問し、いくつかの模型を見せていただきました。上から下まで全て手作り、その造形の良さや仕上げの美しさ、完成度に感銘をうけました!ご主人にいろんな話をうかがう中で、この2000形、そして次の2600形で(模型製作を)最後にするということも聞き、少しばかり値が張ったものの、是非手に入れたいと発注した次第でございます。お土産に頂いた手作りの「トムリンソン式密着連結器」の試作品(実際に連結可能)の精度に驚愕しながら、完成するのを首を長くして待っておりました。

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▲それから4カ月、ようやく届いた2000形です。Noは2006、方向幕は烏丸車庫、最晩年の姿ということで、前述の連結器は無しの仕様にしてもらいました。ヘッドライトは電球色、室内灯と方向幕は白色LED!

京都市電2000形は、実際には6両しか作られなかった車両で、当時としてもほとんど乗る機会は無かったものと思われます。旅客増に対して連結車とうい選択肢を選んだものの、実際にその形態で使用された期間は短かったのではないかと思います。ちなみに、京都市電廃止前に伊予鉄道に移籍、今も元気に高松の街を駆け抜けてます!

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▲窓から見える吊革が雰囲気を盛り上げます。

当時の筆者に京都市電のタイプなど分かるはずもないのですが、恐らく実際に乗ったのは車両数の多かった1800形だったのではと思います。残念ながらツカサ模型さんの1800形は随分前の製品ですし、基本受注生産ですので手に入れるチャンスはもうありませんネ。

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▲床下機器もこの作りです!床板を外すと、何と普段は見えないステップまで作り込まれているのです。

このツカサ模型の京都市電、実際に走らせると、昨今のMPギアなどに慣れてしまうと、若干走行音が大きく感じられますが、低速での走行性はすこぶる安定しています。削り出しによって製造されたタイヤ、自作の駆動装置とは思えない良好な走りです。

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▲バックミラーも可動式です!これは(細かいことで有名な)ムサシノモデルの東京都電にもないギミックですね・・・もちろんテールランプも点灯しますよ。

「目がきつくて、細かいパーツを作れなくなってしまった」と何度もこぼされていたご主人。2000形のZ型ビューゲル等のパーツは、以前作っておいたストックを使用しているとか。

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▲16番ゲージの1/80という縮尺を考えるとき、若干寸法が大きく感じられますが、車両の印象把握という点では惚れ惚れするような造形です。

何度見ても飽きない、ずーっと眺めていたい、そんな模型です。これを眺めていると、冒頭で長々とご紹介したような小さいころの思い出がリアルに甦ってくるのです。これも年輪を重ねたツカサ模型のご主人だからこそ出来る技なのでしょうね。

願わくはツカサ模型のご主人には末永く元気にお過ごしいただき、リバイバルでもう何形式かを製造していただきたいものです。気長にお待ちしております!

モデモの江ノ電タンコロ

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▲我が家にも登場!モデモの江ノ電タンコロ。

モデモが久しぶりにHO(16番)ゲージの車両を復活させました。江ノ電(江ノ島鎌倉観光)106形(106-110)の108号、通称タンコロです。昭和6年新潟鐵工所製、当初はトロリーポール、ステップ付きという路面電車のスタイルでしたが、ポールはZパンタに、ステップは撤去されて今のスタイルになっています。筆者が小学生のころ(まだ江ノ電の正式社名が江ノ島鎌倉観光だったころ)に最後の108が運転を終了し、江ノ島を訪れた際に記念切符を買ってもらったような記憶がありますが・・・度重なる引っ越しで、どこにしまい込んだのやら・・・


▲模型はとても良い造形で、金属製の窓の保護棒やしっかりしたZパンタなどディティールも文句ありません。

試験走行(エンドウのレールにKATOのKC-1、KM-1の組み合わせですが)してみましたが、極めてスムーズな走りで、低速走行も安定しています。音も静かな部類ではないでしょうか。車体が軽いので線路状態が悪いと不安定になるかもしれませんが・・・我が家のフローリング上では問題ありませんでした。ヘッドライト、テールライト、そしてやや薄暗い(当時を再現している!?)室内灯もちらつき無く、良い雰囲気です。

モデモはNゲージでは路面電車や地方私鉄などの小型車両を沢山ラインナップしていますが、今後の16番ゲージでも期待ですね!この模型の売れ行きによって、ということなのでしょうか。沢山売れることを期待しています!

個人的には江ノ電1000形が出たころの300、500、600、800あたりのラインナップが好みです。エンドウさんやカツミさんのも良いのだけれど、ちょっと高くてね~(^^ゞ
期待してます!モデモさん!

ムサシノモデルの東京都電6000形

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▲ムサシノモデル ノスタルジック・トロリーラインズ13 東京都電6000形改造車シリーズ

前々回の記事で少しだけ触れたムサシノモデルの東京都電、今回久しぶりに新車導入となりました。記念写真を取り直しましたので、改めてご紹介します。

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▲今回導入となりました6140号車(Bタイプ 側面雨樋高、窓下までの水切付、コードずり大、行き先表示原型)

ムサシノモデルでは、都合3回6000形をモデル化しておりますが、この製品は10年前に出た3回目の製品です。この時は5タイプの6000形が製品化されました。もちろん、その都度異なるタイプを発売しておりますので、全て揃えると壮大なのでしょうが、そこは予算との兼ね合い。筆者10年前はおいそれと購入できるような元手も無く1両でも夢のまた夢、こうやってオッサンになってようやく在庫を見つけ出してはコレクションしております。

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▲側面窓は原型(アルミサッシ化されていません)、側窓手すりは車内に取り付けられているタイプ

6140号車 昭和24年度 日本車両製造本店 製造

昭和24年度からの外板が厚くなったタイプです。日車本店製造、荒川遊園地に保存されている6152号車とほぼ同じ成り立ちですが、あちらの台車は最後まで現役だったこともあるのか、D16に振り替えられてしまっていますね。6140号車はほとんどを錦糸掘で過ごし、葛西橋-須田町間の29番系統などで使われたようです。いくつかの改造を経て屋根ぎりぎりまでの雨樋と、窓上の水切りの両方が付き賑やかですね。

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▲床下に抵抗器がある側に向きを変えて。

床下機器は配管類も含めて可能な限り再現されています。(モータは床下の目立たないところに収まっています。)ビューゲルも泰平型と明石型を作り分け、もちろんインテリアもフル装備。おまけに走りも良いとは。さすがムサシノモデルと言えるものです。

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▲以前ご紹介した6053号車と並べて

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▲正面から

6140号車に比べてたった1年前に製造された6053号車ですが、こちらは更新修繕工事を受けてアルミサッシとなっております。雨どいの位置や側面手すりの取り付け位置の違いなど、同じ6000形でも印象が随分違うものですネ。

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▲6053号車は水切が無く、窓もアルミサッシに改造されるなど、端正なイメージです。

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▲こちらも抵抗器が見える側で。

筆者、東京都電全盛時代を知らない世代なのですが、僅かに残った地元荒川線を通じてその魅力にどっぷりとハマっております。書籍、趣味人のホームページ、保存車、そして模型を通じて当時に想いを馳せる、というのも悪くないですが、東京オリンピックに向けて環境都市東京をアピールするために都電荒川線の延伸を考える、そんな都知事立候補者が居たら投票しちゃうな~!!

激務だった2013年も間もなく終わり。(てか大晦日に仕事あるんですけど)冬休みを使ってデカール類を張ってみようかな・・・(そんな整備待ちの模型が山積みorz)
プロフィール

ウラタニハ

Author:ウラタニハ
はにたらうの”ウラニハ”へようこそ!1970年代~80年代に活躍した鉄道が忘れられず模型の世界にどっぷりとハマっています。たまに実物も。更新頻度は高くないかもしれませんが、とりあえず出発進行!

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